今回は、ちょっとマニアックな撮影機材の話です。
先日、おもしろいアイテムを手に入れました。
↓こんなヤツです。

カメラとレンズの間に挟まっているポキっと折れ曲がっているような箇所の部品で、「ティルトアダプター」といいます。
普通、カメラのレンズはもれなく真正面を向いていますが、このアダプターを使うと、レンズをいろんな方向に傾けることができます。
以前、ヤフオクで色々な物を出品していた時に、
「商品全体をハッキリと写しながら、背景はボカしたい」
と思っていたことがあったんですが、これを使えばできます。
世の中には、そういうことをするために専用設計されたレンズもあるんですが、それは高すぎてとても買えません(可能ではあっても買う気にはなりません)。
というわけで、試しに、手元にあったカップ麺を、このティルトアダプターを使って撮ってみました。
それがこちら↓

普通に見えます?
ちなみに、ティルトアダプターを使わずに普通に撮ったのがこちら↓

違いはピントの合っている範囲です。
↓並べてみました。

左がアダプターあり、右がアダプター無しです。
ティルトアダプターを使った方は、斜めから俯瞰で撮っているのに、天面のフタ全体にピントが合って、また、背景の新聞は手前から奥まで全体が概ね均一にボケています。
これに対してティルトアダプターを使っていない方は、フタの手前と奥がボケてしまっていますし、背景の新聞の一部にピントが合ってしまっています。
ぜんぜん違うでしょう?
例えば、時計の文字盤を斜めから綺麗に撮りたい時などに非常に重宝します。
まあ、ここまでして自分でちゃんと商品写真を撮りたいと思うことも少なそうですし、こだわる人はきっとプロに任せるでしょうから、こんな物を買う人はほとんどいないかもしれません。
ちなみに、今回はレンズを下向きに傾けて撮りましたが、レンズを上向きに傾けると、いわゆる「ミニチュア風」とか「ジオラマ風」みたいな、手前と奥をぼかした風景写真を撮ることができて、これもまた面白いです(笑)
